バガンの漆器

「…この通りには、漆器の専門店が列をなしていた。箱や盆、カップなど、様々な形の漆器が光沢を放ちながら店頭に陳列されている。多彩な色使いで、人の姿や花模様が描かれているものもあった。」

(マイケル・サイムズ著『1795年にインド総督によって派遣されたアヴァ王国への使節行の記録』より)

今から約200年前の1795年、ニャウンウーの町を訪れたイギリス人マイケル・サイムズは、漆器店が町に立ち並ぶ様子を、このように記録している。ミャンマー中央部にはモンユワ近郊のチャウッカや、マンダレーの南にあるインワなど、漆器の産地として有名な町がいくつか知られているが、中でもバガン地域の漆器は、広域に流通する商品として古くから国中に流通していた。

主な用途は、ここにも述べられているように、日常生活に用いられる食器などが中心だった。この他にも、僧侶がお布施を受ける時に使う鉢や、宮廷で使われる専用の道具類なども作られていた。現代では生活習慣の変化にあわせ、インテリア用の漆器など、器形やデザインの多様化が進んでいる。

ミャンマー漆器の主要な材料は、竹と漆だ。竹ひごで素体を作り、その上に何回も漆を塗り、乾燥させる。特徴的なのは、装飾の方法だ。小刀で細かい模様を彫り、そこに様々な色のついた漆を流し込み、カラフルな外観の漆器を完成させる。この技法は、日本では「キンマ」と呼ばれており、もともとはタイ北部が発祥だといわれている。

バガン王国が栄えていた頃から少し後の時代、14世紀から18世紀頃にかけて、タイ北部から漆器作りの技法が伝わり、定着したという。エーヤーワディー河流域で豊富な竹と、シャン丘陵で採れる漆を組み合わせて作られる漆器。これは、文化の中心地であったバガンならではの伝統工芸と言えるだろう。

バガンの漆工房

バガンはミャンマーの真ん中に位置する古い歴史的地域であり、バガン近くにできた比較的新しい町がニューバガンだ。 ニューバガンの多くの若き漆器職人たちに出会った。

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パートナー
ホテル観光省
JICA 国際協力機構
バガン観光開発プロジェクト

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