ローカナンダ・パゴダ
Lawka Nanda Pagoda

ローカナンダ・パゴダ
Lawka Nanda Pagoda

種別
仏塔
所在地
ニューバガン
建立
11世紀
モニュメント番号
1023

建築

ローカナンダ・パゴダの建築様式は、古いピューの様式から、バガン様式への移行期を示している。特徴は、巨大な鐘型の本体と、八角形三段の基壇部だ。パゴダ上部には複雑な花状装飾が施されている。

頂部には傘飾りが載せられ、宝石がちりばめられている。内部には仏歯が収められているという。以前は全体が白く塗装されていたが、現在は金箔で覆われている。

歴史

ローカナンダ・パゴダは、仏歯のレプリカを宝蔵する四基のパゴダの一基である。「ローカナンダ」とはパーリ語で「世界の喜び」を意味する。

伝承によると、1059年にアノーヤター王によって建立された。エーヤーワディー河に面して立ち、ティリピッサヤ地区の南西に位置する。アノーヤター王はスリランカ王から仏歯のレプリカを譲り受けた。古い年代記によると、仏歯が到着した時に、王自ら川に入り、舟から仏歯を受け取ったという。

アノーヤター王は仏歯を白象の背に載せ、自由に歩き回らせた。白象が立ち止り、座り込んだ場所にパゴダを建立するためである。白象は、現在のシュエジーゴン仏塔の場所に座り込んだ。

その後、奇跡的に第二の仏歯が出現した。その時、白象はバガンの船着場に近い丘の上で座り込んだ。ここに、第二の仏歯を宝蔵するためにローカナンダ・パゴダが建立された。

境内

パゴダの基壇に隣接して、大型の太鼓と、それを担ぐ二人の男の像がある。仏陀の坐像もパゴダの傍らに安置されている。

東側の礼拝堂には、一枚岩の砂岩から掘り出された仏陀立像が置かれている。ジャーナ・ムドラ(深い精神集中に入っている状態を示す)の姿勢で、約2メートルの高さである。礼拝堂の背後には、2本の石柱が立ち、バガン時代以来の「ローカナンダ」という名称を刻んでいる。

祭礼

ローカナンダ・パゴダの祭礼は、雨季の中盤にあたる7月後半から8月上旬に開催される。期間中は、多くの参拝者や旅行者で賑わう。
パートナー
JICA 国際協力機構
バガン観光開発プロジェクト

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