ローカナンダ・パゴダの建築様式は、古いピューの様式から、バガン様式への移行期を示している。特徴は、巨大な鐘型の本体と、八角形三段の基壇部だ。パゴダ上部には複雑な花状装飾が施されている。
頂部には傘飾りが載せられ、宝石がちりばめられている。内部には仏歯が収められているという。以前は全体が白く塗装されていたが、現在は金箔で覆われている。
ローカナンダ・パゴダは、仏歯のレプリカを宝蔵する四基のパゴダの一基である。「ローカナンダ」とはパーリ語で「世界の喜び」を意味する。
伝承によると、1059年にアノーヤター王によって建立された。エーヤーワディー河に面して立ち、ティリピッサヤ地区の南西に位置する。アノーヤター王はスリランカ王から仏歯のレプリカを譲り受けた。古い年代記によると、仏歯が到着した時に、王自ら川に入り、舟から仏歯を受け取ったという。
アノーヤター王は仏歯を白象の背に載せ、自由に歩き回らせた。白象が立ち止り、座り込んだ場所にパゴダを建立するためである。白象は、現在のシュエジーゴン仏塔の場所に座り込んだ。
その後、奇跡的に第二の仏歯が出現した。その時、白象はバガンの船着場に近い丘の上で座り込んだ。ここに、第二の仏歯を宝蔵するためにローカナンダ・パゴダが建立された。
パゴダの基壇に隣接して、大型の太鼓と、それを担ぐ二人の男の像がある。仏陀の坐像もパゴダの傍らに安置されている。
東側の礼拝堂には、一枚岩の砂岩から掘り出された仏陀立像が置かれている。ジャーナ・ムドラ(深い精神集中に入っている状態を示す)の姿勢で、約2メートルの高さである。礼拝堂の背後には、2本の石柱が立ち、バガン時代以来の「ローカナンダ」という名称を刻んでいる。
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