シュエジーゴン・パゴダ
Shwezigon Pagoda

Shwezigon Pagoda
シュエジーゴン・パゴダ

種別
パゴダ
所在地
ニャウンウー
建立
11世紀
モニュメント番号
1

建築

オールドバガンから北東に約6キロ、バガン周遊の拠点であるニャウンウーの町に所在する。バガン時代の大型パゴダの中でも古いものの一つで、ミャンマーにおけるパゴダの原型とも言われている。三段の四角形テラスの上に、巨大な円筒型の本体が構築されている。本体の外周には複雑な装飾が施され、頂部には傘飾りが載る。

シュエジーゴン・パゴダは、バガンに合計55基存在するという二重構造の仏塔の一つとされている。伝承によると、原型のパゴダはアノーヤター王による建立だが、チャンシッター王がその外側をトゥイン山(バガン南部)から切り出した石とレンガで覆い、現在の形状にしたという。

東西南北の四面に、テラス上部へと続く階段が設けられており、神話上の海洋生物マカラがこれを守護している。三段のテラスは、550話のジャータカを描写した陶板によって飾られている。

歴史

シュエジーゴン・パゴダは、バガンのモニュメント群の中でも、最も古く、かつ最も印象的な建造物の一つだ。

伝承によると、建立者はバガン草創期の2人の王だといわれている。王国の創建者であるアノーヤター王(在位1044~1077年)と、チャンシッター王(在位1084~1113年)である。原型の建設工事は1059年頃に始まり、11世紀末に完成した。

建立目的は、仏歯と仏舎利の宝蔵であった。そのため、建設地を決める際に、仏歯を載せた白象を放ち、座り込んだ場所を選んだ。現在も、シュエジーゴン・パゴダは由緒ある仏歯と仏舎利の宝蔵地として、ミャンマー国中の仏教徒から信仰を集めている。

境内

パゴダの周囲には、建立当初からいくつもの礼拝堂や寺院が建てられてきた。仏像を収める小型の礼拝堂が四周に配置されている。境内の外周は一辺230メートルほどの塀に囲まれ、東西南北に門がある。正門は巨大な獅子像によって護られている。長い屋根付きの参道が門から境内まで伸びており、その途中には土産物屋や仏具屋が並んでいる。

境内にある展示室では、巨大な木製の扉を展示している。幻術師や踊り子、花模様などの浮き彫りを施したもので、かつては境内の内部空間を仕切る扉の一部であったといわれ、900年以上前のものとされている。

シュエジーゴン・パゴダには「9つの不可思議」がある。

  1. パゴダ頂部の傘飾り(ティー)が、何の支持材も備えていない。
  2. 塀が作り出す影が位置を変えない。
  3. パゴダから金箔が剥がれても、敷地の外側に落ちることはない。
  4. 境内はどれだけ多くの参拝者をも受け入れることができる。
  5. 早朝には常に、白飯が供えられている。
  6. パゴダのいずれか一方で太鼓を鳴らしても、他の場所では聞こえない。
  7. 山の尾根にいるかのような錯覚を起こさせる。
  8. 豪雨の中にあっても、境内に水が堪らない。
  9. 一年中、境内にカイェーの木(ミサキノハナ)と、チャヤーの木が茂っている。

パゴダの境内は、夕暮れ時になると、ライトアップされて幻想的な雰囲気を醸し出す。夜間の参拝も印象的な体験になるだろう。

バインナウン王の梵鐘

東側の参道の脇に、16世紀に寄進された巨大な梵鐘が保管されている。ミャンマー全土の統一を成し遂げたことで知られるバインナウン王(在位1551~1581年)によるもので、鐘の表面には王の事績がミャンマー語、モン語、パーリ語の三言語で刻まれている。

祭礼

シュエジーゴン・パゴダの祭礼は、ミャンマー暦第9月(西暦12月頃)に開催される。
パートナー
JICA 国際協力機構
バガン観光開発プロジェクト

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