地図やパンフレットなど観光用印刷配布物はバガンと観光客を繋ぐ大切なものです。このプロジェクトでは、観光マップ、ポストカード、フォトブック、ニュースレターなど、10種類以上の印刷配布物を作成し、バガンの様々な場所で配布するだけでなく、ヤンゴンやマンダレーなどの他の地域でも配布しました。これらの印刷物の更新や改善は観光客からの反応に基づいて行われる予定です。

一般の観光客もそうですが、特に個人旅行者はインターネットを通じて観光情報を得ています。しかし、バガンに特化した観光情報を発信する公式サイトは今までありませんでした。そのため、2016年3月に旅行者にとって有益な情報を紹介するWEBサイト「Wonder Bagan」を立ち上げました。公共、民間、地域社会のパートナーシップを通じ、コンテンツを拡大し対応言語も増やしていくことで、バガンをより世界に向けて発信していきます。

長期的なバガンの観光発展のためには、地域社会の参加が欠かせません。そうした意味では、Community Based Tourism（CBT）は、伝統的な手工芸品の販売だけでなく、観光客が地元の人々と交流して多くの体験をすることによって、地域の人々にも利益をもたらすものとなります。このパイロットプロジェクトを通じて、西ポワソー村で20回の料理ツアー、テーピンドー村で20回のグループツアーを行い、500名以上の観光客が訪れました。CBTによりバガンで観光と地域社会がより良い関係を築いていくことが期待されます。