スラマニ寺院は、ニャウンウー道路から南西に入り、ダンマヤンジー寺院の近くに位置する。外壁を覆う施釉陶板による装飾で知られる。
バガン時代でも最も遅い時期に建立された大型寺院の一つ。方形の二層構造である。四周に入口部が開口されているが、正面は東側である。形態はタッビンニュ寺院、ゴドー・パリン寺院、ティーローミンロー寺院に似ている。しかし、スラマニ寺院はそれらよりも洗練されている。
本体の周囲には、複段式のテラスが取り巻き、それらの角には小型の仏塔が立つ。中央部には高塔が立ち上がる。入口の外縁には、精巧な装飾が施されている。
内部には12世紀から19世紀の様々な時期の壁画が残る。南側には、18世紀に描かれた日常生活の様子が描かれている。また、仏陀の生涯や、多種多様な空想上の動物も重要なモチーフである。漆喰工芸も良好な状態で残されている。下層階には四方に向けて仏像が安置されている。回廊の壁龕には仏陀坐像が置かれている。
歴史上、何度かの修復を受けている。最初の大規模な修復は14世紀頃に行なわれている。また、1975年の大地震で被災し、修復された。1990年代にも改修の手が入っている。12世紀の建立当初の壁画は多くが失われているが、40%程度が現存している。
1183年にナラパティシートゥ王によって建立された。寺院には2基の碑文が残る。北側の入口に建てられた一基は、ナラパティシートゥ王が積徳のために建立したという経緯を記す。王は1174年から1211年の治世の間に多くの寺院や仏塔を建立した。それらの多くは、積徳に反する行為の償いとしてなされた。
年代記によると、王がトゥーイン山への登山から帰還するとき、空洞の中に輝くルビーを見つけた。そして彼は、その場所の空洞を埋め、スラマニ寺院を建立することを命じたという。「スラマニ」は「最上の宝石」という意味である。
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